ダッシュで舞い戻って鍵を取って、終電で帰ってきた。
むなしくなった。
20140903:追記
トリノホシ というPS2のゲームがある。
やることと言えばグライダーで飛ぶくらいの単純なゲームなんだけど、意外と面白い。
別にグラフィックがきれいとかエー○コンバットごっこができるとかいうんじゃなく、そもそもバグつきで、飛んでいる鳥が山肌にめり込む珍事も起こる始末。
しかし、余りあるほどにストーリーと舞台と状況の設定が良くできている。
・地軸と気候の関係
・地形と気流の関係
・デネブという大質量星の寿命の短さと、その後の周辺の運命(物理的にはその通りである)
・タウセチ(くじら座タウ星)を周る惑星に人間が暮らしている
(驚くことに2013年にはなんとタウセチで地球型惑星検出の報告があった)
・食わなければちゃんと死ぬ
・墜落しても死ぬ
・少年は反抗期
職業柄、これらの多くの設定に興奮を禁じ得ない。
レビューなんかでよくある、「淡々としていてゲームとしてはダメ」なのはある意味当たり前で、遭難した人間が生き残るのにドラマチックなものを求めるのがむしろ不自然である。つまり、作中の技術はSFだけど、物理と状況設定がリアルすぎてゲームとしての爽快感が皆無な代物になってしまったと思うのだ。
それでもほとんどゲーム中に実態として登場せず(遭難してるしね)、また数少ない(これにもちゃんと理由があったりする)からこそ深く感情移入できる主人公ほかキャラクターの人間臭さは実にニヤニヤさせてくれるし、地形が急峻な場所はわりと冒険もできてワクワクした。どことなく無機質で涼しげな普段のBGMとわずかに活路を見出した時のBGMの盛り上がりもよかった。
物理エンジンやオープンワールドが市民権を得た今ならゲームとして作りこめば文句なしの名作になったと思うだけに心からリメイクを期待したい作品。終わった後はすばらしいカタルシスを味わえるし、バッチリ記憶に残ったゲームだった。
プレイを薦めた友人は2時間で寝た。(チキショー!)
あと、2センチくらいの大変長い鼻毛が最近取れました。
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