都会にオレ一人。

悲しみが止まらない。


午後の陽ざしにうたた寝してしまい、明日必要な学割証を取り忘れてしまった。
事務へダッシュするも既に受付終了時刻。
失意の中、TV会議にてゼミ仲間と予定していた打ち合わせを行おうとホストに接続した。
しかし30分待っても誰もログインしてこない。真っ暗の画面を見つめながら無為に時間は過ぎ去った。
結局、最後に一瞬繋いできた仲間は3秒でログアウト。
カメラに映るオレの焦り顔。どうやら会議は終了したものと勘違いしたらしい。
結局打ち合わせなど、できずに終わった。
項垂れながら、師匠と議論をしようと研究室へ。
つかの間の充実した時間を過ごし、自分の机に戻ったのが午後9時。
腹の野獣がうなり声をあげるのを何とか宥めつつ、明後日の出張の準備。
ようやく帰路に就いてココイチや松屋で腹いっぱい食ってやろうと考えながら電車を降りるとそこは週末のカオス。
ほろよい気分のカップルが闊歩している中でココイチや松屋は辛すぎて行けねえよ。
そして追い打ちのように雨。
相合傘が溢れる横浜に傘のないオレ一人。
それでも背に腹は代えられぬ。
一度自宅に帰り、傘を持って人目をはばかる様に松屋へとやってきた。
時間を選ばずに食事ができる憩いの場所が来週まで改装工事で休み。
打ち据えられてよろめく身体を何とか引きずって15分。スーパーの総菜に流れ着いた。
売れ残っていた小さな助六寿司とたこ焼きを購入。
たこ焼きを温めなおしてさあ食べようという時に友人からの電話。
孤独はまぎれたけれども、目の前で冷めてゆくたこ焼きと乾いてゆく助六寿司。
2時間後に友人から解放されてようやくありついたパサパサの食事が終わって今。
唸るほどに腹が痛い。

オレ、負けないもん・・・